【九州】屋久島縦断2泊3日(2/2)〜淵源の深部へ赴いた件〜 

登山

2012年6月10日

屋久島縦断計画も大詰め!新高塚小屋から九州最高峰宮之浦岳を目指し、最終目的地となる尾野間温泉への下山して行きます。初日の神秘的で暖かな山々から打って変わり、自然の猛威を振るう荒々しい山々との対話の記録が始まります。

屋久島登山

一般的な荒川登山口から縄文杉をピストンするルートではなく、白谷雲水峡入口から縄文杉・宮之浦岳を経て尾野間温泉への南下する屋久島南北縦断ルートです。2泊3日のハードルートですが、その分魅力がいっぱいのルートとなります。

屋久島登山2日目は九州最高峰の宮之浦岳を目指します。暴風雨の中稜線を進む過酷な登山でした。

3日目は尾野間歩道と呼ばれる原生林の中をピンクテープを頼りに鯛之川の徒渉や倒木を超えていくアドベンチャーでした。

屋久島登山 2日目

早朝 ヤクシマヒメネズミ襲来

早朝、新高塚小屋内に男性の悲鳴が響く!どうやらヤクシマヒメネズミに襲われたようです。彼らは非常に賢く貪欲なので、食料の保管には気を付けましよう。人によっては食料を吊るしていました。

6:30 出発

少し遅めの出発!すでに標高1500m付近におり少し歩けば、高木は姿を潜め岩と中木の景色へと変わって行きます。早朝はまだ雨の勢いはさほどでもありません。

第1展望台に来ますが、ガスが濃すぎて全く景色は見れません。視界も悪くなり2〜3m先はホワイトアウトして見えません。

森林限界を超えました。ヤクシマダケという低木があたりを埋め尽くします。晴れていれば、ヤクシマダケの草原と巨石の立ち並ぶ景色が広がっているはずでが残念ながら視界は最悪です。

7:30 神の遣いに遭遇

平岩に到着すると、ヤクシカに遭遇!岩の上に登ったあと、ついて来いと言わんばかりに先に進んでいきます。視界の悪い稜線で先頭を案内してくれる神の遣いかと思いました。

ヤクシカの後を追うように先へと進んでいきます。この平岩近辺では尋常ではない暴風が襲ってきました。

 

吹き飛ばされんばかりの強風です。雨が顔に打ち付けてきて目を開けるのも辛いほどです。初日とは打って変わり自然の猛威が容赦なく襲ってきます。

9:00 宮之浦岳山頂に到着

九州最高峰宮之浦岳に登頂!しかし360°ガスっていて何も見えません!雨と強風により寒さが厳しいため、記念写真のみとって早々に退散します。

下山を始めますが、登山道は川の様になっているところもあり、無理な体勢を取ると隙間から水が侵入してきます。雨具を着ているにも関わらず中が濡れてきます。

11:00 分岐から黒味岳へ

この時点ではシューズの中は完全に浸水していました。黒味岳への登りはロープ等もあり最もハードでした。そしてジャングルです!道無き道をピンクテープを頼りに進んでいきます。

11:30 黒味岳登頂

黒味岳へ登頂!案の定何も見えません。でも良いのです。苦労して登頂したというこの記憶があれば満足です!

12:15 花之江河に到着

花之江河は日本で最南端の高層湿原です。高層湿原というのは、川からの水ではなくて雨水だけで涵養されている湿原のこと。晴れていれば、高山植物など愛でて一休みしたいところですが、先に進みます。

標高も1500mを切り、高木が目立つ様になってきます。暴風からも逃げることができ雨との一騎打になりました。

13:30 荒川小屋に到着

必死の思いで荒川小屋に到着しました。写真は近くの荒川です。小屋には先客はおらず濡れた服を脱ぎ捨てて、ラーメンを食します。冷えた体に暖かいスープが染み渡ります。ありがとうラーメン!

残念ながらあまりの疲れに写真を撮り忘れたので、小屋の情報が気になる方は下記リンクを参照してみてください。

雨の量によっては、明日の鯛之川が増水して徒渉できなくなるため不安を感じながら床につきました。

屋久島登山 3日目

7:30 登山開始

昨日とは打って変わり快晴!天候に恵まれたことを感謝しつつ遅めの出発。淀川登山口から尾野間歩道へち進みます。少し進むと白骨化したスギが姿を現し、今までとは違った森の様相が姿を現します。

巨大なキノコを発見。食べられるのだろうか?

道中は多くの倒木多くあり、整備が行き届いてる登山道とは様相が異なります。倒木をくぐる際はザックが引っかかるのでかなり体勢を低くする必要があり体力を消耗します。 

良い木漏れ日です。誰もいない静寂の森の中、自分たちの歩く足音が心地よいリズムを刻んできます。

所々視界が開けます。鯛之川の手前までは、緩やかな道が続きます。

登山道は完全なるジャングルです!ピンクテープを見逃すとすぐにでも遭難できそうです。ある程度の読図能力と注意力が必要となるルートでした。

倒木から新たな生命が生まれています。生命力の強さを感じる空間です。

標高が下がってきて森の様相も少しずつ変わり、苔の勢力が広がってきます。

11:30 鯛之川に到着

尾野間歩道最大の難所である鯛之川に到着!写真では分かりにくいですが、昨日の雨で水嵩が増しており、流れも速いです。ザックを持った状態で落水すれば上がってくるのは困難と判断し、K氏とチャレンジするか相談することに…

チャレンジ!そして徒渉成功!ビビりながらも難所を越えました。

鯛之川を越えると所々沢が出てきて、苔と岩の風景が広がってきて、白谷雲水峡に近い雰囲気となります。 ただし、鯛之川以降はかなり急な下りが続き疲労の溜まってきた足に負荷を掛けてきます。

沢にて休憩。水の透明度が高く、清涼感のある風が火照った身体を冷やしてくれます。 

13:30 蛇ノ口滝分岐に到着

蛇ノ口滝分岐にて休憩していると「ヒルだ〜!」との叫び。K氏がヒルにやられました。かなり吸っていますな!肌の露出は控えた方が賢明です。ヒルは無理に剥がしたりせずにライターなどの火を近づけることが有効らしいです。

蛇ノ口滝分岐から蛇ノ口滝へと向かう。この辺りは岩伝いに川を上っていきます。

14:00 蛇ノ口滝に到着

想像を超えるたきのスケールに驚愕!今までの疲れをひと時忘れられるほどでした。

溢れるマイナスイオンが身体を包みます。

滝の近くには、ツツジが咲いていました。良く見るピンクのツツジと違って紅色の趣のある可憐さがあります。

蛇ノ口滝分岐から尾野間温泉までは蛇ノ口ハイキンコースをひたすらに下山していきます。この付近では今まで見ることのなかったヤクザルが姿を現してきました。

16:00 尾野間温泉に到着

最終目的地である尾野間温泉に到着!長かった縦走も無事終了しました。無事生還したことの喜びをK氏と分かち合いながら、尾野間温泉にて3日間の疲れを癒し旅は幕を閉じました。

屋久島縦断、自然の神秘・猛威を肌で感じた3日間でした。

白谷雲水峡の苔むす森に、巨石の林立する宮之浦岳山頂、自然の生命力溢れる尾野間歩道の原生林とレーパートリーに富んだ登山でした。

次に、行くときは是非とも晴れた宮之浦岳の稜線を楽しみたいです!

次なる山との対話に続く。



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