「サ道の作者タナカカツキ氏がプロデュースしたサウナってどんな施設?」
「渋茶の中心にある都市型サウナ施設って実際どんな感じか知りたい」
今回はそんな「渋谷SAUNAS」のことが気になっているけど、まだ行ったことがない方向けに、【実録サウナ図解】にて施設の紹介をしていきます。
実際にここのサウナを体験したことのある私の感想も含めながら施設紹介していくので、よりリアルな情報を手に入れることができます。この記事を読めば明日絶対に行きたくなること間違いなしなので、ぜひ最後までご覧ください!
【渋谷SAUNAS】どんな施設?
「渋谷SAUNAS」は、かつて日本初のフィンランド式サウナ施設「スカンディナビアクラブ」があった渋谷に、50年以上の時を経て誕生した鉄骨3階建てのサウナ施設です。
総合プロデュースを手掛けたのは、近年のサウナブームのきっかけとなったマンガ&エッセイ「サ道」の著者であり、日本サウナ・スパ協会が任命した「サウナ大使」を務めるタナカカツキ氏!!
施設は、「WOODS(森)」と「LAMP(池)」2つで区分けしており、男女の使用エリアが日によって入れ替わるシステムです。
2,3階の浴場スペースには8種9室のサウナ室と2種4か所の水風呂、緑に囲まれた外気浴スペースが設けられており、サウナを追求した施設です。
デザインも洗練されており、昔ながらのサウナのイメージを払拭すべく「ウェルネス」や「メディテーション」を全体のコンセプトに掲げ、体に優しくリラックスできるかつ清潔感がある施設となっています。
まあ何はともあれ、あのタナカカツキ氏がサウナーの為に生み出した最高のサウナという事です!
【渋谷SAUNAS】施設の様子
「渋谷SAUNAS」は当然渋谷区に位置しており、渋谷駅の南に位置しています。
渋谷駅西口より徒歩5分と利便性の良い立地です。
よくこんな立地で建設できたな!と事業収支が安定しているか不安になってしまいます。(笑)
施設の敷地に近づくと、木のフェンスに広告がありました。
予約なしでいつでもお入り頂けますとのことです。
到着しました「渋谷SAUNAS」!
エントランスへのアプローチはコンクリート打ち放しの門の奥に「サ」の1文字が見えて過ごすスタイリッシュです。
看板も非常にシンプルですね。
こちらが受付です。
何だか後ろや机まわりがごちゃごちゃしていてスタイリッシュな外観の雰囲気がいきなり崩壊しました。(笑)
私も建物を創っている立場なので分かるのですが、いくら洗練されたデザインの建物を創っても使い方がそれに合ってないと洗練されたデザインに見えないんですよね。
この辺は少し残念でした。
1階のフロアマップです。
1階は受付、ラウンジ、会議室によって構成されています。
ラウンジはこんな感じで、吹き抜けのスキップフロアとなっており、天井高さがあって開放的な心地のいい空間となっています。
右の2つの写真がミーティングルームです。因みに料金は1時間 1,320円(税込)/人です。
2階と3階のフロアマップです。
2階と3階は浴場となっております。西側が「WOODS(森)」で東側が「LAMP(池)」です。
今回私が利用したのは「WOODS(森)」なので【サウナ図解】では「WOODS(森)」を紹介していきます。
では、まだ見ぬサウナに胸を膨らませで、浴場へと向かいます!
【渋谷SAUNAS】サウナ WOODS
VHITA SAUNA
WOODS側の2階フロアの一番手前にあるサウナがVHITA SAUNAです。
その名の通り、サウナ室内に大量のヴィヒタが設置してあり、ヴィヒタのいい香りがサウナ室内に充満しています。
サウナの分類はドライサウナで、サウナストーブは対流型ストーンタイプです。
毎度恒例の【サウナ図解】にて解説していきます。
サウナ室の座面は直線1段の構成となっており、足置場があります。
各スペース毎に仕切り板がある半個室タイプで、パーソナルスペースを確保した状態でリラックスして利用することが可能です。
また、目の前に吊るされたヴィヒタが適度なおこもり感を生み、没入感を高める仕組みとなっています。
収容人員は3人で、小規模のサウナです。
サウナ室の温度は98℃としっかり熱量があり、オートロウリュによって湿度も保たれており快適に蒸されることができました。
半個室でリラックスできたので、意外とVHITAサウナが個人的にはHITしました。
HARMAA SAUNA
2階にあるもう一つのサウナは、「グレー」を意味する「HARMAA(ハルマー)」という名前のサウナです。
大体のサウナ室はは木の雰囲気を生かして、クリア塗装にしている場合がほとんどですが、フィンランドから取り寄せたサウナ用の塗料を用いて室内はグレーに統一されています。
写真では明るく写っていますが、実際にはもっと照度は低く、モノトーンの内装と合わせてかなり落ち着いた雰囲気となっています。
室温は80℃と低めですが、渋谷SAUNASに来る方はみんなサウナ大好きなので、積極的にセルフロウリュしていきます。
おかげて湿度が高めでしっかりと蒸されることができました。
TEETA SAUNA
ここからはWOODS側3階のサウナ室について説明していきます。
まずは茶室をイメージしたサウナ室「TEETA SAUNA」です。
にじり口のような低い入り口をくぐると、中央のストーブを囲うようにベンチが広がっています。
室内の照明はかなり暗めに設定してあり、正面の窓から入ってくる日射が印象的な演出となっています。
座面はコの字の1段で5人収容の小規模サウナとなっています。
こちらはセルフロウリュ可能なサウナ室で、クロモジ茶のアロマを使用したロウリュが可能となっており、サウナ室全体にお茶の芳醇で落ち着く香りが広がります。
また、天井には局面加工された反射板が設置してあり、セルフロウリュで発生した蒸気がサウナ室全体に効率よく行き渡るように設計されています。
室温は90℃と丁度よく10分位蒸されました。
窓越しに見えるバケツシャワーを見ながら、サウナを出た時の開放感に思いを馳せていました。笑
また、このサウナはサウナストーブ周りの柵の位置と高さが丁度よく、足を置いてリラックスして蒸されることができました。
KELO SAUNA
次は、フィンランドから輸入した至宝の木材「ケロ材」を用いた「KELO SAUNA」です。
ケロ材は、フィンランドのラップランド地方で採取される「木の宝石」や「幻の木材」と呼ばれているパイン材とのことです。
樹齢200年以上のパインが立ち枯れて、その後100年ほど雨風にさらされた材のことをケロと呼ぶそうです。
最近、リニューアルした神戸スパ&サウナもケロ材で作られており最高でした。
「KELO SAUNA」は、白樺などの枝葉を束ねたヴィヒタを使って体を叩くリラクゼーショントリートメント「ウィスキング」のためのサウナです。
セルフウィスキングが出来るサウナは結構珍しいです。
座面は2列1段で4人収容の小規模サウナとなっています。
室温は80℃と少し低めで、ゆっくりと蒸されるのに向いています。
ケロ材のおかげてほのかに甘い木の香りに包まれながらリラックスしてサウナを楽しめます。
天井は小屋型になっており、外観も同様に小さな小屋で可愛らしい雰囲気となっています。
また、KELO SAUNAでは、貸し切りでウィスキングを受けるという贅沢なプランがあります。
下記予約サイトから予約できるので、興味のある方は是非とも受けてみて下さい。
TUULI SAUNA
WOODS最後のサウナは「TUULI SAUNA」です!
こちらは定期的にアウフグースが行われるサウナ室で「TUULI」とは風という意味です。
アウフグースイベント以外の通常時ではセルフロウリュが可能です!
熱波師のパフォーマンスを最大限引き出す為に、平場部分がかなり広めに取ってります。
座面は直線3段構成で18人が入れる中規模サウナで、渋谷SAUNASのサウナ室では一番大きいものになります。
室温は100℃と高めで3段目は結構バチバチです。
他のサウナ室があまり段差が無い分、このサウナでは段ごとに好みの体感温度で場所を選ぶことができます。
このサウナの醍醐味は何といってもアウフグース!!
アウフグースとは、ドイツ発祥のサウナ室で行われるプログラムで、蒸気を発生させタオルで撹拌することで、体感温度の上昇とともにアロマの香りと風を楽しめます。
渋谷SAUNASではアウフグースマスターによる本格的なアウフグースが堪能できます。
私が体験したアウフグースについても書いておきます。
アウフギーザは「スター諸星」さんでした。有名なのかは知りません。笑
丁寧な説明と共に、大型ストーブにアロマ水を掛けて蒸気を起こしていきます。
ますは、レッドオークのアロマから!サウナ室内にウディーな香りが充満していきます。
天然木の家具を嗅いでる感じです。笑
その後にさっぱりとしたレモングラスでリフレッシュしてからバニラの甘い香りでリラックスした後に最後にレッドオークという流れで4回もアロマ水によるロウリュがありました。
アウフグースは音楽に合わせて、広い平場を存分に活用していて、舞台から演目を見ているような高揚感がありました。
アウフグース自体は10分以上ありましたが、ロウリュの加減や緩急をつけてくれていたので一気に蒸されるというよりは、演目に合わせて徐々に体が蒸し上がっていくという感じでプロの技だ!と感心しました。
流石、アウフグースマスター!!
【渋谷SAUNAS】水風呂
水風呂1 SYVÄ
さあ、それでは「渋谷SAUNAS」の水風呂について解説していきます。
3階エリアにあるSYVÄ=深い、という意味の水風呂です。
関東最深級を誇る、深さ160cmの水風呂が、蒸された全身をクールダウンさせてくれます。
水温は16℃と最適の温度です!収容人員は4人です。
3階の中央に位置しており、それぞれのサウナからのアクセスはまずまずです。
TEETA SAUNAからのアクセスは抜群で、サウナ室出てすぐ横にバケツシャワーもあり、水風呂に直行できるので最高でした。
水深が深く、階段での出入りになるので、混雑時は大変です。
さすがにサウナ室の数が多いので、TULLI SAUNAでアウフグースの後などは水風呂に行列が出来ていました。
このサウナの規模にしては水風呂は残念ながら、収容人員不足は否めない感じでした。
水風呂2 MATALA
2階エリアにあるMATALA=浅い、という意味の水風呂です。
間仕切りがあり、プライベート空間を保ち寝転ぶことができるのが特徴です。
サウナ室からの動線が良く、速攻で水風呂に入れます!
水温は16℃と最適の温度です!収容人員は3人です。
サウナ室の収容人員からすると水風呂の容量が、2階も少し足りない感じがします。
【渋谷SAUNAS】休憩スポット
「渋谷SAUNAS」の休憩スポットは、内気浴・外気浴共にあります。
こちらは3階の外気浴スペースです。
各所に段状になったベンチがあり、好きな場所で休憩できます。
天井はルーバーとなっており、開放的であり柔らかな光が降り注ぐ心地の良い空間です。
また、緑も豊富に配置されており都心のサウナ施設であることを忘れてリラックスすることができます。
各所に座れる場所があり、20人くらいは余裕で休憩できます。
流石に、TULLI SAUNAでアウフグースの後は混雑しましたが、座る場所が無いという程ではありませんでしたので、休憩スポット難民になる心配はないでしょう。
人が少ないと、写真の様にベンチで横になって休憩することもできます。
結構自由度の高い休憩スポットで使い方は、利用者に任せるといった感じでした。
やっぱり、休憩は横になって寛ぐのが最高です!!
2階の休憩スポットは水風呂脇のベンチとHARMMA SAUNAのすぐ横にあるベンチです。
8人くらいは休憩できるスペースがあり、サウナ室の規模からしたら妥当な数です。
しかし、3階の休憩スポットが魅力的なので、階段上ってでも3階の外気浴で休憩したくなっちゃいますね(笑)
【渋谷SAUNAS】お風呂
お風呂は割り切っており、無しです!!!
しかもシャワー3栓のみ!!少な!!
湯通ししてからサウナに入りたい派に自分としては、非常に残念でした….
【渋谷SAUNAS】利用時間・料金
■利用時間
8:00-24:00
■利用料金
通常入浴2時間半で2800円そこそこな値段設定です。
渋谷の一等地で経営してこのクオリティなら妥当な値段かと思いますが、気軽に通える値段ではないですね…
【渋谷SAUNAS】まとめ
今回のサウナセッションの感想をまとめるとこんな感じになりました!!
かなり歪な形になりましね。
サウナ5種類もあり、アウフグースに多彩なロウリュと10点満点では評価できないほど素晴らしいクオリティでした。
また、休憩スポットも都心であることを忘れてしまう程、リラックスできる最高の空間でした。
水風呂はもう少し広さがあれば文句なしでした。
ただ、お風呂がないのが残念過ぎる….
料金は少し高めですね。
土日で3,500円はかなり攻めてます!
近代的な建築と、木・植物の温もりが一体となった空間が特徴の「渋谷SAUNAS」は、スタイリッシュさと心落ち着く自然の魅力を併せ持ち、‘’思考‘’から‘’感覚‘’の世界へと私たちをいざなう、洗練された都会のオアシスでした。
上質感溢れる洗練された空間で、多種多様なサウナをたっぷりと楽しみながら整いたい方は、ぜひ足を運んでみてください。
あと、タナカカツキ先生のファンの方は一度は訪れたい施設ですね!
最後までご覧いただきありがとうございました!!
それではまた!!